MENU

【おすすめ介護資格13選】資格の種類と取得後のキャリアパスを徹底解説

Q:介護職はどんな資格を取ればいいの?

A:目指すキャリアによって必要な資格が変わってくるよ。まずはなりたい自分をイメージしてみよう。

  • 介護の資格にはどんな種類があるのか知りたい
  • 介護の資格を取ることによるメリットが知りたい
  • 資格を取得することでどんなことができるようになるのか知りたい

こんな悩みはありませんか?

介護の資格は種類が多く、どの資格を取ればいいのか迷ってしまいます。
いざ資格を取ってみたはいいものの、自分には活かしきれない資格だったり、思い描くようなキャリアに繋がらない資格だったりしたら大変ですね。

しかし介護の世界でキャリアを重ねていくためには、資格の取得が必須となってきます。
特にバリバリ働いて高収入を狙ったり、介護系の管理職に就いたりするには相応の資格が必要です。

そこで、今回はあなたが思い描いた通りのキャリアを形成できるよう、キャリア別のおすすめ資格を13個に加え、介護職が資格を取得したほうが良い理由、キャリアパス形成についての注意点もご紹介します。

思い通りのキャリア形成は、豊かな人生を歩むための第一歩です。
資格についての正しい知識を押さえることは、必ずあなたの人生に良い影響を与えてくれますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

目次

キャリア別おすすめ資格13選

介護職員のキャリア形成におすすめの資格は13個あります。
それぞれの資格を目指せるキャリア別に、5つのグループにわけたので参考にしてみてください。

  • 収入アップが期待できる介護現場の資格3選
  • 介護福祉士がさらにスキルアップするための資格2選
  • グループホーム向けの認知症対応に特化した資格3選
  • 介護事業所の管理職を目指すのにおすすめの資格3選
  • 介護職よりも高収入が期待できる看護師資格2選

自分がこれからどう働いていくのか、未来の自分はどうなっているのか、想像しながら読んでみてください。

それでは順番に解説します。

収入アップが期待できる介護現場の資格3選

介護の現場で活躍できる、主要な資格は3つあります。
介護系の資格は資格手当や収入アップに結び付かないものも多いですが、こちらで紹介する資格は給料面で有利な稼げる資格になります。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士

順番に見ていきましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は初心者介護士向けの資格です。
未経験の介護士や、経験の浅い介護士が介護の基礎を学ぶのに適した資格となります。

事業所によって支給される金額は変わりますが、資格を取得することで5000円前後の資格手当が期待できます。
取得にかかる費用が少なく、研修期間も短いため、他の資格に比べるとお手軽な資格だと言えます。資格取得のための試験がないのも特徴です。

介護職員初任者研修を取得すると、訪問介護の仕事ができるようになります。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は中堅介護士向けの資格です。
介護職員初任者研修よりも実践的な知識や技術を学べる資格となります。

事業所によって支給される金額は変わりますが、資格を取得することで10000円前後の資格手当が期待できます。
介護福祉士実務者研修は介護職員初任者研修よりも専門的な内容を扱い、研修の期間も長くなります。誰でも研修を受けることができ、修了試験も義務付けられていないので、こちらの資格を取得してから介護の現場で働く人もいます。

介護福祉士実務者研修を取得すると、訪問介護事業所のサービス提供責任者になることができる他、介護福祉士試験の受験資格のひとつを満たすことができます。

介護福祉士

介護福祉士は介護職唯一の国家資格です。
介護職員の指導やアドバイスを行う介護現場のリーダーと言えます。

事業所によって支給される金額は変わりますが、資格を取得することで15000円前後の資格手当が期待できます。

介護福祉士取得には介護福祉士試験に合格する必要があり、他の介護資格よりも難易度が高い資格です。
さらに試験を受けるためには、介護福祉士実務者研修の修了や、3年以上の実務経験などの条件をクリアする必要があります。

介護福祉士を取得しても介護職としてできることが増えるわけではありません。
ですが、高水準の知識や技能を保証する資格の為、就職活動の際の採用面や給料面で有利になる他、介護事業所によっては役職者になるための必須条件となっている場合もあります。

介護福祉士は収入面での優遇が特に魅力的な資格です。
無資格の介護職と比べると、年収ベースで60万円程度の収入アップが見込めるデータがあります。
現場で長く活躍する予定であれば、是非とも取得したい資格と言えるでしょう。

介護福祉士がさらにスキルアップするための資格2選

介護福祉士を取得したのち、周囲との差別化のために目指すべき資格が2つあります。
収入に直結する資格ではありませんが、取得しておくことで業務の幅が広がったり、介護に対する意欲をアピールできたりできる資格です。

  • 喀痰吸引等研修
  • 認定介護福祉士

順番に見ていきましょう。

喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修は介護職が簡単な医療的ケアを行えるようになる資格です。
介護福祉士実務者研修を修了した介護福祉士であれば、「登録喀痰吸引等事業所」にて実地研修を受講することで取得できます。
介護福祉士実務者研修や介護福祉士を持っていない場合は別途研修を受ける必要があるので注意が必要です。

なお喀痰吸引等研修の資格を持っていたとしても、就業する事業所が「登録喀痰吸引等事業所」ではない場合は介護職による医療的ケアの施行が認められていません。

介護職には原則として認められていない、喀痰吸引や経鼻経管栄養といった医療的な処置が行えるようになるので、ワンランク上のステップを目指すのであれば取得すると良いでしょう。

認定介護福祉士

認定介護福祉士は介護福祉士の上位資格です。
介護職の小チームのリーダーを指導し、事業所の垣根を越えて地域で活躍することを想定した資格となります。

2021年6月の段階で全国に58名しか取得者がいません。
介護職のスーパーエキスパートであることを証明する資格であり、介護福祉士としての実務経験が5年以上、研修期間は1年半以上必要になります。

ただし認定介護福祉士は民間資格であり、待遇面や収入面への影響が不透明です。
職務に関しては介護福祉士と明確な差異が設けられておらず、取得しても活かしきれずに持て余してしまう可能性があります。

比較的新しい資格なので、今後の動向によっては重要度が増す可能性もあります。

グループホーム向けの認知症対応に特化した資格3選

認知症対応に特化したおすすめ資格は3つです。

これらの資格を取得していると、認知症専門の介護施設であるグループホームでの活躍が期待できます。
どれも取得すれば採用面で有利になる資格ではありますが、必ずしも資格手当や収入アップに結び付く資格ではないので注意が必要です。

順番に見ていきましょう。

認知症介護基礎研修

認知症介護基礎研修は認知症ケアの基礎となる知識や技術を学べる研修です。
新任介護職員に向けた認知症ケアの質を上げるための第一歩として位置付けられています。

研修の内容は基礎的なものであり1日で修了できます。
受講のための費用も数千円済みますので、お手軽な資格と言えるでしょう。

ただし、所属する事業所を通さないと研修を受けることができません。
個人での申し込みは受け付けていませんのでご注意ください。

2024年4月からは無資格の介護職が介護施設で働くために必須の研修となります。
訪問介護を行うために必要な介護職員初任者研修と並び、介護の基礎的な資格と言えるでしょう。

認知症介護実践者研修

認知症介護実践者研修は質の高い認知症介護を行う、専門職員を養成するための研修です。
介護現場である程度経験を積んだ中堅介護職向けの研修となります。

グループホームには認知症介護実践者研修の取得者を配置する義務があります。
グループホーム以外の施設でも、事業所の報酬加算に結び付く可能性のある、需要の高い資格です。

受講資格には実務経験やチームリーダーの立場などが関係しており、取得には講義、演習、実習、レポート発表などの過程を経る必要があります。

認知症介護実践リーダー研修

認知症介護実践リーダー研修は認知症介護実践者研修の上位資格です。
介護現場でリーダークラスとして働いている職員向けの研修となります。

チームのリーダーとして活躍することが期待される資格です。
そのため取得の条件は厳しくなっています。介護の実務経験が5年以上あり、認知症実践者研修を修了してから1年以上経っていることが条件です。
取得難易度が高めの資格ですが、グループホームの報酬加算に関わる資格なので、所持していると重宝されます。

介護事業所の管理職を目指せるおすすめ資格3選

管理職を目指すためには国家資格や介護の上位資格の取得が必要です。
一般的な介護職員よりも知識や技術が優れていることを表明する必要があります。

具体的な資格は以下の3つです。

  • ケアマネジャー
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉士

これまでに紹介した資格の中にも管理職を目指すためにおすすめの資格があります。
訪問介護では介護福祉士実務者研修、グループホームでは認知症介護実践者研修、介護全般では介護福祉士などです。

事業所が重要視するものや、業務内容、目指す立場によって必要な資格は変わりますので注意してください。

ケアマネジャー

ケアマネジャーは介護保険法に基づいて、利用者のケアを組み立てる資格です。
介護に関する制度や法律を理解し、関係各所との調整を行うことが業務となります。

具体的な業務内容は要介護認定、ケアプランの作成や管理、利用者や家族からの相談業務などです。
実際に介護を行う立場ではなく、円滑に介護が行えるように調整するのが主な仕事となります。

取得の条件は厳しく、指定業務に5年以上従事し、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。

報酬は一般的な介護士より高い水準となりますが、夜勤をこなして現場でバリバリ働いた方が高収入となる場合も多いようです。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は精神科に特化したソーシャルワーカーであり、国家資格です。
精神に障がいがある人たちの社会復帰を手助けしたり、必要な訓練をおこなったりする資格になります。

精神面に障害のある人たちができるだけ自立して生活していけるようにサポートするのが業務です。
具体的には、医療費や生活費などの手配の紹介、公的支援制度の紹介、社会復帰のための日常訓練、会話の練習、就労支援、就職してからの職場への定着支援などを行います。

福祉系の大学や養成施設に通わなければ取得できないので、取得難易度は高めです。

社会福祉士

社会福祉士は相談援助の専門家であり、国家資格です。
精神保健福祉士とはソーシャルワーカーとして一部業務が重複します。

福祉や医療に関する相談援助を主な業務としており、様々な福祉系施設で活躍が期待できます。
介護施設の生活相談員や、特別養護老人ホームの施設長といった重要な役職に就くために必須の資格です。

精神保健福祉士と同様に福祉系の大学や養成施設に通わなければ取得できないので、取得難易度は高めです。

介護職よりも高収入が期待できる看護師資格

看護師の平均年収は500万円近くです。
夜勤を行うことも視野に入れれば500万円を超える場合も多いでしょう。
介護職の平均年収は340万円程度であることを考えると、破格の年収です。

病院の看護師は精神的、肉体的にハードな業務です。
ですが、介護施設の看護師であれば高度な医療的ケアが必要とならない場面が多く、介護職と業務内容が大きく変わらない場合もあります。

ただし、看護師になるためには看護大学や看護専門学校などで、数年間の専門課程の履修が必要です。
すぐに看護師になれるわけではありませんし、多額の費用もかかります。
自身の生活スタイルや家庭の環境によっては、目指すのが難しいかもしれません。

準看護師であれば養成施設を利用して、時間に都合を付けながら目指すこともできます。
もしも介護職としての待遇に不満があるようなら、目指してみる価値は大いにあります。

介護職が資格を取得したほうが良い理由4選

介護職が資格を取得したほうが良い理由は4つあります。

  • 収入の増加が見込める
  • キャリアアップに必要
  • 選べる仕事の幅が増える
  • 就職や転職活動で有利

介護職の年収は340万円程度であり、様々な職業と比較すると収入が低めな部類に入ります。
介護職は専門職であり、キャリアを築いて収入をアップさせていくには、資格を取得していくことが必要不可欠です。

資格を取得することで選べる仕事の幅が広がり、より多くの人の幸せにつながるような働き方や、自分の人生が豊かになるような働き方ができるようになります。

資格の取得のために勉強すると様々な知識や技術も身に付くでしょう。
新しい知識や技術は仕事で役に立ち、自信につながることもあります。

何かやりたいことがあったり、現状を変えたいと思っていたりするのであれば、資格取得を目指してみると良いでしょう。

キャリアパスで後悔しないための注意点

資格取得の際は自分のキャリアパスに沿った資格の選別が必要です。
キャリアに不要な資格に挑戦してしまうと、時間と費用と労力を無駄にしてしまうことになります。
取得する資格は必要最小限が良いでしょう。

資格を選別する際の注意点は以下の3つです。

  • 自分が目指す働き方と合っているのか?
  • 数年先の生活にも活かせる資格なのか?
  • 時間や費用を割いてまで必要な資格なのか?

例えばずっと介護現場で働いていくつもりであれば、社会福祉士や精神保健福祉士は必要ありませんし、収入アップが目的であれば、喀痰吸引等研修や認知症介護実践者研修は不要になります。
将来的に週に数回だけ短時間勤務で働いていくのであれば、取得難易度の高い資格に手を出すよりも、他の事に時間と費用を使った方が有意義かもしれません。

キャリア形成にかけられる時間や労力、費用は有限です。
資格を取得する際は、その資格が本当に自分にとって必要な資格なのか精査する必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は介護職におすすめの資格13選と、資格を取得したほうが良い理由、資格取得で後悔しないための注意点について解説しました。

介護職がキャリアを形成していくには資格の取得が必要不可欠です。
収入を上げるにも、別の働き方をするにも、資格の取得は大きな武器になります。
現状の働き方に不満がある人でも、収入が大きく増えたり、別の働き方を見つけられたりすれば、違った景色が見られるかもしれません。

以上参考になったら嬉しいです。
あなたが豊かな介護職ライフを送れることを祈っています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる