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【介護福祉士の仕事内容】具体的な1日の流れと年収の目安を紹介します!

Q:介護福祉士の1日ってどんな感じなの?

A:働き方そのものは普通の介護職と変わらないよ。所属する事業所によって1日のスケジュールが変わるのが一般的だね。

  • 介護福祉士ってどんな仕事なの?
  • 介護福祉士の具体的な1日の仕事内容が知りたい!
  • 介護福祉士ってぶっちゃけどれくらい稼げるの?

    こんな悩みはありませんか?

    介護福祉士を目指してみたものの、具体的な働き方や年収の目安がわからないと不安ですよね。
    便利な資格だからと闇雲に取得してしまうと、「こんなはずじゃなかったのに」と後悔してしまう可能性もあります。

    介護福祉士は介護職におすすめの資格ですが、あなたの働き方にマッチするかどうかは別問題です。
    介護福祉士の働き方や収入面をちゃんと理解して、自分に合っていることを確認してから取得を目指すと良いでしょう。

    そこで今回は気になる介護福祉士の仕事について徹底解説します。
    現場での具体的な1日の仕事内容や、現役介護福祉士の年収もご紹介するので、参考にしてみてください。

    介護福祉士は介護職が高収入、好待遇で働くために役立つ資格です。
    使いこなせれば必ずあなたの介護職ライフは豊かなものになります。

    これから介護福祉士について詳しく解説しますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

    目次

    介護福祉士とは?

    介護福祉士は介護職の国家資格です。
    国家試験に合格し、介護福祉士として登録することで、国に認められた介護職になることができます。

    介護福祉士の需要は高く、どこの事業所からも重宝されます。
    介護系の資格の中では上位の資格で、高い知識と技術を持ち合わせている優秀な介護職であることの証明となるからです。

    さらに介護福祉士は介護報酬の加算に関係があり、所属していることで介護事業所の収益アップに繋がります。
    介護事業所の立場からすると介護福祉士を雇えば、優秀な介護職を確保でき、収益アップにもつながることになるわけです。
    多くの介護事業所が介護福祉士を手厚い待遇で雇いたがるのは明白でしょう。

    ここでは介護福祉士について以下の2点を解説します。

    • 介護福祉士の役割
    • 介護福祉士を取得するメリット 3選!

    順番に見ていきましょう。

    介護福祉士の役割

    介護福祉士の役割は利用者のケア全般を行う他、現場の介護職や利用者の家族に対する指導やアドバイスをすることです。
    介護チームのリーダーとして、他職種を含めた他の職員や家族と連携を取りながら、介護現場の最前線で活躍することが期待されています。
    そのため介護福祉士は介護現場で必要とされる知識や技術を、高いレベルで兼ね備えている必要があるのです。

    介護事業所によりますが、リーダーや主任といった役職者には、介護福祉士じゃないとなれない場合もあります。
    このことからも、介護福祉士は一般の介護職よりも知識や技術が優れており、チームに対してリーダーシップを発揮することが求められていると言えるでしょう。

    介護福祉士を取得するメリット 3選!

    介護福祉士を取得すると待遇が良くなります。
    介護事業所からすると介護福祉士は是非とも自社に就職してほしい介護職だからです。
    好待遇で雇うことで優秀な介護福祉士を集め、離職も防止しています。

    介護福祉士を取得することの具体的なメリットは3つあります。

    • 収入アップが望める
    • 役職者への道が開ける
    • 転職の際に有利になる

    介護福祉士は基本給が高く設定されている場合が多く、加えて資格手当や処遇改善手当が手厚い傾向にあります。
    無資格の介護職と比較すると年収ベースで60万円程度多くもらえることもあるようです。

    介護福祉士を取得していると高い能力の証明になるため、昇進する際や、転職する際に人事担当の目に留まりやすくなります。
    逆に言うと介護福祉士を取得していなければ、介護事業所内の厳しい昇進競争や、人気のある介護事業所の採用選考では勝ち進めない可能性が高いです。

    介護福祉士を取得していると事業所からの期待や職務の責任は高まりますが、それに比例して収入や待遇は良くなります。
    介護現場の最前線でバリバリ働きたい人にはうってつけの資格だと言えるでしょう。

    介護福祉士が働けるおすすめの介護施設5

    介護福祉士は様々な職場で活躍できますが、給料は働く現場によって変動します。
    ハードな職場は給料が高い傾向にありますが、比較的楽な職場は給料が低い傾向にあるからです。

    自分に合った職場を選ぶためには、事業形態ごとの特徴や傾向を理解する必要があります。
    自分が重要視するポイントを押さえて、ワークライフバランスを整えられると良いでしょう。

    介護福祉士が介護業務を行えるおすすめの介護施設は次の5つです。

    • 特別養護老人ホーム
    • 有料老人ホーム
    • グループホーム
    • サービス付き高齢者向け住宅
    • 介護老人保健施設

    それぞれに特徴があるので比較してみてください。

    特別養護老人ホーム

    特別養護老人ホームは介護度の高い利用者を受け入れる公的な入居施設です。
    社会福祉法人が運営母体となっており、運営がしっかりしている傾向にあります。

    特別養護老人ホームの特徴は次の3つです。

    • 介護事業所の中では給料が比較的高い
    • 業務内容がハードな傾向がある
    • 事業所によっては夜勤が多く稼ぎやすい

    特別養護老人ホームは業務が厳しい代わりに稼ぎやすい職場です。
    利用者の介護度が高く、身体的、精神的にハードな職場ですが、その代わり給料が高い傾向にあります。

    入居施設なので夜勤もあり、他の業態と比べても夜勤手当は高めです。
    正社員であれば月に4回から6回は夜勤が回ってくるので、夜勤手当を含めると介護現場の中ではかなり稼げる職場になります。

    特別養護老人ホームは気力、体力に自信があり、バリバリ働いて稼ぎたい人におすすめの職場です。

    有料老人ホーム

    有料老人ホームは民間の入居施設です。
    特別養護老人ホームよりも運営の制限が緩いため、施設による独自色が強い傾向にあります。

    有料老人ホームの特徴は3つです。

    • 施設ごとに運営方針や業務内容、利用者の層が全く違う
    • 施設によっては接客業のような高い接遇マナーを求められる場合がある
    • 職員と利用者の比率、稼げる給料にばらつきがある

    有料老人ホームは施設ごとに雰囲気が異なる職場です。
    自立度の高い利用者を優先的に受け入れる施設や、介護度の重い利用者を優先的に受け入れる施設、接遇マナーを強化して他の事業所と差別化を図る施設、限界まで費用を削減して低価格で勝負する施設など、多様な施設があります。

    施設の特徴によって業務内容や給料は様々です。
    そのため就職する際にはどんな職場なのかをしっかりと確認する必要があります。
    特に接遇マナーを強化している施設ではホテルのコンシェルジュのような対応が求められる場合もあるので注意が必要です。

    有料老人ホームは様々な施設があるので、しっかりとリサーチすれば自分に合ったオンリーワンの職場が見つかるかもしれません。

    グループホーム

    グループホームは認知症対応に特化した入居施設です。
    最大9人のユニットで、認知症の利用者の共同生活をサポートします。

    グループホームの特徴は3つです。

    • 他の入居施設に比べると業務負担が少なめ
    • 利用者と一緒に料理や掃除といった家事を行う
    • 給料水準が他の事業所と比べると低め

    グループホームは業務負担が比較的少ない代わりに給料が低めな職場です。
    認知症の利用者しか受け入れませんが、介護度の低い利用者が多い傾向にあります。

    グループホームの業務内容は様々です。
    入浴、排せつといった身体介助に加え、掃除や洗濯、料理といった生活援助もメインの業務となります。
    生活援助は利用者とコミュニケーションを取りながら、一緒に行う場合も多いです。

    グループホームは業務負担が少ない事から、初めての介護現場としても人気がある職場です。

    サービス付き高齢者向け住宅

    サービス付き高齢者向け住宅は高齢者が暮らしやすいように設計された住居です。
    自立した利用者が多い傾向にあり、安否確認や生活援助が主な業務となります。

    サポート付き高齢者向け住宅の特徴は3つあります。

    • 自立度の高い利用者が多いと業務負担は少なめ
    • 高い接遇マナーが求められる
    • 給料水準が他の事業所と比べると低め

    サービス付き高齢者向け住宅は身体的な負担が少ない代わりに給料が低めな職場です。
    自立した利用者が多く、身体介護が少ないため、体力に自信のない人に向いています。

    身体的な負担が少ないから楽な仕事なわけではありません。
    利用者の相談や要望を聞いて精神的なケアを行う必要がありますし、利用者ごとの生活スタイルに合わせて業務を行う必要もあります。自分のペースで仕事ができない場合も多く、その場に合わせた柔軟な対応を求められるので、精神的な負担は大きいかもしれません。

    サービス付き高齢者向け住宅は身体的な負担が少ない代わりに、介護施設としては少し特殊な職場です。

    介護老人保健施設

    介護老人保健施設は利用者のリハビリを積極的に行う施設です。
    医療機関で急性期の治療を終えた利用者に、在宅復帰してもらうことを目標としています。

    介護老人保健施設の特徴は3つです

    • 利用者の介護度が低めで、原則3か月で退所
    • 介護よりも医療を重要視する傾向がある
    • 夜勤業務があり、介護事業所の中では給料が高め

    介護老人保健施設は医療職の立場が強いですが、稼ぎやすい職場です。
    利用者を病院から受け入れることが多く、医療的なケアを行わなければならない場面も多いため、医療職である看護師の影響力が強い傾向があります。
    日中の活動も在宅復帰に向けたリハビリを中心としており、他の介護事業所と比べると病院に近い雰囲気です。

    介護老人保健施設は特別養護老人ホームに比べると介護度が低い傾向があります。
    利用者は原則3か月で退所するので、重度化しにくいからです。
    介護度が低い分、身体的負担は特別養護老人ホームよりも少ない傾向があります。
    ただし、施設によっては利用者の在籍が長期化して、特別養護老人ホームのようになっている場合もあるので注意が必要です。

    介護老人保健施設は特別養護老人ホーム同様、バリバリ働いて稼ぎたい人におすすめの職場です。

    特別養護老人ホームで働く介護福祉士の給料と1日の仕事内容を大公開!

    あれこれ解説しましたが実際の数字や仕事内容を見ないと、介護福祉士の仕事ぶりがイメージしにくいですよね。
    ここでは介護福祉士の私がかつて特別養護老人ホームで働いていた時の給料や、実際に行っていた1日の仕事内容をご紹介します。

    今回ご紹介するのはあくまでひとつの例です。
    全員が同じ待遇で同じように働けるわけではありません。
    介護福祉士を取得したらどれくらいの待遇で、どのような働き方ができるかの参考にしてもらえたら幸いです。

    特別養護老人ホームで働く介護福祉士の実際の給料

    介護福祉士である私の当時の経歴と実際の給料をご紹介します。
    私が所属していたのは地方の法人なので、都市部の法人であればもう少し給与条件は良くなるかもしれません。

    当時の年齢

    29歳男性、文系大学卒

    介護歴

    特別養護老人ホームで合計7年勤務、ユニットリーダー経験1年あり

    所有資格

    介護福祉士実務者研修、介護福祉士

    勤務形態

    正社員の一般介護職(4交代のシフト制勤務(早番、日勤、遅番、夜勤))

    給与

    基本給200,900円、夜勤手当8,000円、資格手当10,000円、
    処遇改善手当15,000円、通勤手当3,600円、賞与3か月分

    1ヵ月の収入

    総支給270,000290,000円程度、手取り220,000250,000程度

    年収

    410万円程度

    細かくなりましたが、以上が介護福祉士の給料です。

    年収410万円程度だと、配偶者と子供を養うには厳しそうに感じましたが、ひとりで生活する分には不自由しない年収でした。
    ちなみに同年代の女性の同僚は私より稼いでいる人もいたので、頑張り次第では男女問わずこのくらいの水準は目指せるものと思います。

    当然資格や介護歴がもっと良ければ、さらに良い条件で雇ってもらうこともできるでしょう。

    特別養護老人ホームで働く介護福祉士の1日の仕事内容

    介護福祉士である私の1日の仕事内容もご紹介します。
    正社員は4勤務制でしたので、シフトに応じて早番、日勤、遅番、夜勤のどれかに入って業務を行います。
    介護福祉士であっても役職がついていなければ、他の職員と業務内容は変わりません。

    今回紹介するのは私が勤めていた施設の業務です。
    特別養護老人ホームでも他の施設であれば違った流れになるので注意してください。
    また、全体像を把握してもらうためにかなりざっくりと書いています。
    本来は時間がちょっとずれていたり、記入していない業務も入ってきたりするので、その点はご了承ください。

    こちらが当時の業務内容の一覧です。

     

    早番

    日勤

    遅番

    夜勤

    夜間

     

     

     

    巡視、おむつ交換

    6:00

     

     

     

    起床介助

    7:00

    出勤、起床介助

     

     

    整容介助、お茶出し

    7:30

    朝食提供、介助

     

     

    朝食提供、介助

    8:00

    整容介助、トイレ介助など

     

     

    整容介助、トイレ介助など

    9:00

    おむつ交換

    出勤、朝礼(情報交換など)

     

    朝礼(情報交換など)、退勤

    10:00

    入浴介助

    水分提供、水分介助

    出勤、水分提供、水分介助

     

    11:00

    休憩

    記録、利用者の見守り

    トイレ介助等

     

    12:00

    昼食提供、食事介助

    休憩

    昼食提供、食事介助

     

    12:30

    整容介助、トイレ介助など

     

    整容介助、トイレ介助など

     

    13:00

    見守り、記録

    おむつ交換

    休憩

     

    14:00

    入浴介助

    レクレーション

    レクレーション

     

    15:00

    入浴介助、記録

    おやつ提供、トイレ介助など

    おやつ提供、トイレ介助など

     

    16:00

    退勤

    夕礼(情報交換など)

    見守り

    出勤、夕礼(情報交換など)

    17:00

     

    記録、利用者の見守り

    夕食後の準備

    夜勤の準備

    17:30

     

    夕食提供、介助

    夕食提供、食事介助

    夕食提供、食事介助

    18:00

     

    退勤

    整容介助、トイレ介助など

    整容介助、臥床介助など

    19:00

     

     

    記録、退勤

    おむつ交換

    20:00

     

     

     

    眠前薬提供、就寝や安否の確認

    早番の業務は入浴介助と排泄介助、朝食や昼食の介助が中心です。
    身体的な負担は1番大きい勤務でしたが、ずっと身体を動かしていられる点と、早く帰れる点から一番人気の勤務でしたよ。

    日勤は主に日中にフロアで起こったことを把握して、夜勤者に引き継ぐのが主な役割です。
    日勤者によってその日の業務のリズムが決まってくるので、責任感を持って業務を行っていました。

    遅番は夕食前後の業務の要となります。
    16:00
    で早番、18:00で日勤が退勤するからです。
    遅番者が頑張ると夜勤者が安心して夜勤業務に入れます。

    夜勤は夕方から翌日午前中までの勤務です。
    17
    時間拘束で2時間の休憩があり、夜勤明けの翌日は原則休みになります。
    夜勤手当がつくので人気の業務ですが、長時間の勤務なのでかなりハードです。

    4勤務ありますが、正社員は基本的にどの勤務を行うか選べません。
    上司の組んだシフトによってその日その日の業務をこなすことになります。
    ちなみに夜勤は手当が発生するので、みんなが平等になるように振り分けられていましたよ。

    まとめ

    いかがだったでしょうか?
    今回は介護福祉士の仕事内容や職場、具体的な年収や1日の流れについて解説しました。

    介護福祉士は国家資格であり、手厚い待遇が期待できます。
    介護現場のリーダーとしての活躍が期待されますが、仕事内容自体は他の介護職と変わりはありません。
    あらゆる介護現場で活躍が可能ですので、自分に合った働き方を探すと良いでしょう。

    以上参考になったら嬉しいです。
    介護福祉士は現場の最前線でバリバリ働くなら、取っておいて損のない資格です。
    介護現場で活躍して、一緒に介護業界を盛り上げていきましょう!

    最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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